痛みに配慮した治療
痛みに配慮した矯正治療
「痛そう」「怖い」という理由で矯正をためらっていませんか?確かに初めて歯列矯正装置を装着した患者さんの中には、「歯が浮いたような感じがする」「食べ物が歯に当たると痛い」など、痛みを感じる方がいらっしゃいます。しかし、この痛みは通常2~3日でなくなります。子供だから痛くない、大人の矯正治療だから痛いということもありません。当クリニックの経験上、痛みは時間の経過とともに減少します。
【ニッケルチタン製のワイヤー】優しい力で歯を動かせるワイヤー
当クリニックでは、治療中の痛みを減らし、歯をよく動かすために「ニッケルチタン製のワイヤー」というワイヤーを使用しています。これは形状記憶合金がもつ性質を利用した、優しい力でじわじわ歯を動かす装置です。実際、当クリニックで治療を受けられた方の多くは、「思ったよりも痛くなかった」と感じるようです。
【セルフライゲーションブラケット】弱い力で歯を動かす装置
また、「セルフライゲーションブラケット」と呼ばれる装置を使用し、歯を早く動かす、歯の移動に伴う痛みを軽減しています。これは従来の装置に比べてワイヤーとブラケットの摩擦が少ないため、弱い力で歯の移動をスムーズに行える利点があります(歯を動かすには、弱い力を継続的にかけ続けることが大切)。
中でも当クリニックが採用しているのは、フルパッシブセルフライゲーションブラケットと呼ばれるものです。歯の色と馴染みやすい白いセラミックなので、装置を付けていてもあまり目立たないのがメリットです。
矯正症例
セルフライゲーションブラケットはワイヤーとブラケットの摩擦が少なく歯の移動がスムーズである特徴があります。
初めてブラケットを装着したのでワイヤーが波打っています。それだけ歯の位置が悪いということになります。
2ヶ月後。引っ込んでいた2番目の切歯が少し前に出てきました。前回に比べて、何となくワイヤーが真っ直ぐ見えるようになってきました。
ほぼ問題のない位置まで前歯が並び、特に上顎の側切歯は下の歯を飛び越えています。上顎の歯並びは特に問題のない状態までなってきました。
下の歯にブラケットを装着しました。歯の並びが悪いために、ワイヤーが真っ直ぐではなく波打っています。
下の歯のワイヤーも何となく真っ直ぐになってきています。
上下歯列の真ん中がほぼ一致しています。
ブラケットを装着してから約8ヶ月後の状態です。上下歯列の問題がなくなったので、歯列の安定を待ってから装置の除去を行う事になります。
シリコンワックスで頬・唇を保護
装置が頬や唇に当たって痛いとき、原因になっている矯正装置の部分をシリコンワックスで覆います。そうすることで口の内側の粘膜が保護でき、治療中の痛みに配慮できます。